甲状腺の働きを知る
副甲状腺の病気 - 副甲状腺機能亢進症
原発性副甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症があるのなら、副甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる「副甲状腺機能亢進症」もあります。副甲状腺ホルモンの項でも説明したように、このホルモンは体内のカルシウムの調節を行う機能を持っています。
血液中のカルシウム濃度が低下した時、骨からのカルシウム吸収を促すのがこの副甲状腺ホルモンの役割なのですが、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるようになると、血液のカルシウム濃度が高い「高カルシウム血症」という状態になります。
そうなると喉が乾きやすくなったり、吐き気を催すようになったり、食欲が低下したり疲れやすくなったりします。また尿中に含まれるカルシウムの量が増すことによって「尿路結石」にもなります。
さらに副甲状腺ホルモンの分泌が増えるということは、それだけ骨から失われるカルシウムの量が増すということですから、骨粗鬆症やちょっとしたことで骨折する「病的骨折」、果てには身長の短縮等の骨に関する異常である「骨病変」を招いたりします。これは副甲状腺に腺腫、過形成、悪性結節ができることによって引き起こされるもので、そのように副甲状腺にできた腫瘍等が原因で起きる副甲状腺機能亢進症のことを「原発性副甲状腺機能亢進症」と呼んでいます。
原発性副甲状腺機能亢進症を治療するには基本手術が用いられます。腺腫ができている場合は腺腫がある副甲状腺のみを摘出しますが、過形成の場合は全部の副甲状腺が腫れていることが普通のため、最も腫れの小さい副甲状腺を半分だけ残し、それ以外の副甲状腺は全て摘出されます。