甲状腺の働きを知る
甲状腺の病気 - 良性結節
甲状腺のう胞
腺腫とはまた違う形で、甲状腺に良性結節ができることがあります。それが「甲状腺のう胞」というもので、甲状腺の中に袋状のものができ、その中に液体が溜まることによって結節のようになることです。
腺腫様甲状腺腫と一緒のタイミングでできることが多く、ほとんどの場合腺腫様甲状腺腫の一部が液状化することによって生じるといわれています。小さい時は外から触っても分からないほどの大きさしかないため、のう胞があると自覚できることはほとんどありませんが、大きくなると固く、しっかりと触りごたえのある結節となります。
急に大きくなった場合触ると痛みを感じることがありますが、基本的には痛みはありません。またのう胞内の液体はサラサラしたもの、粘性でドロッとしたもの、黄色いもの、透明のもの、チョコレートのような色のもの等、人によってその性質に個人差があるようです。
基本的には腺腫様甲状腺腫と同じく良性結節なので、放っておいても命に関わるようなことはありませんが、女性の場合は美容上結節ができているのは好ましくないという人が多いため、注射針を使って中の液体を吸い出し、結節を小さくすることもあります。
しかし中の液体を吸い出しても、またすぐに液体が溜まって結節になってしまう人もいるため、その場合のために「経皮的エタノール注入療法(PEIT)」というものもあります。これは液体を吸い出した結節内部にエタノール等のアルコールを注入して固めてしまうという方法です。またそれでも結節が目立つ場合は、手術によって取り除いてしまうという方法もあります。