甲状腺の働きを知る
甲状腺の病気 - 甲状腺機能低下症
萎縮性甲状腺炎
甲状腺機能低下症の1つである橋本病をはじめ、甲状腺に何かしらの病気が発生すると甲状腺に腫れができることがほとんどです。その腫れの具合を見て、甲状腺に関するどの病気になったかを判断したりしますが、中には腫れができないものもあります。それが「萎縮性甲状腺炎」です。
萎縮性甲状腺炎とはその名の通り甲状腺が小さくなってしまうことで、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンに対して、そのはたらきをブロックしてしまう「ブロッキング抗体」というものが発生して甲状腺の機能を抑制します。そうして機能を抑制され続けた結果、甲状腺が小さく萎縮してしまい、そのまま甲状腺ホルモンの分泌も少なくなっていくことによって、甲状腺機能低下症が引き起こされるのです。
この萎縮性甲状腺炎をはじめとする甲状腺機能低下症の症状が出る病気の原因には様々なものがありますが、日本には他の国にはあまり見られない原因があります。それは「海藻」です。私たち日本人の食生活において、わかめ、昆布、海苔、ひじき、寒天といった海藻類はかなり身近な存在であり、口にすることも多いと思われます。
これら海藻類には甲状腺ホルモンを作る基となるヨードが大量に含まれているので、一見すると甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症にはもってこいと思われますが、甲状腺機能低下症の人がこれら海藻類にてヨードを過剰に摂取したりすると、甲状腺ホルモンを生み出す機能がさらに低下してしまう恐れがあるのです。
甲状腺の機能が低下したからといって、食事にてヨードを補おうとするのはより危険な状態になる場合もあるということを覚えておきましょう。