甲状腺の働きを知る
甲状腺の病気 - 甲状腺機能亢進症
亜急性甲状腺炎
甲状腺は病気になると、腫れができるものが多いです。そのほとんどは触れても痛みは無いのですが、痛みを伴う腫れができるのが「亜急性甲状腺炎」です。亜急性甲状腺炎は、またの名を「急性非化膿性甲状腺炎」ともいい、ウイルスが原因となって発症するといわれます。
「亜急性」というのは急性よりも長く、しかし慢性的には続かないという意味です。男性と比べて女性が発症する確率が圧倒的に多く、女性の発症率は男性の12倍もあります。特に30代、40代の女性に多く発症するとされています。
亜急性甲状腺炎の初期は咳や鼻水などの症状が出るのですが、2~3週間ほど経つと急な変化を見せ、40度近くまで達する高熱や、首を動かしただけで痛いほどの後頭部、喉の痛みが現れます。甲状腺の腫れは全体が腫れることもありますが、ほとんどは左葉、右葉のどちらか1箇所が腫れ、押すと痛みます。
時として、触るだけで飛び上がるほどの痛みを感じる場合もあるといわれています。また甲状腺が炎症を起こすことによってその組織が破壊され、甲状腺内に溜まっていた甲状腺ホルモンが血液に流れ出してしまい、結果としてバセドウ病と同じような甲状腺機能亢進症に陥るケースがほとんどです。この状態は、甲状腺ホルモンを作る基となるヨードが体内から無くなるまで続きます。
しかしこの病気は、発症してから4か月ほどで自然に回復することが多く、また再発することも非常にまれです。熱や痛みも「副腎皮質ホルモン剤」という治療薬をしっかりと服用していけばあっさりと引くといわれ、それほど恐ろしい病気とはされていません。