甲状腺の働きを知る
甲状腺の病気 - 甲状腺機能亢進症
バセドウ病
甲状腺に関する症状の1つのカテゴリとして、「甲状腺機能亢進症」というのがあります。これは甲状腺の機能が異常に活発になり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうことをいいます。
その甲状腺機能亢進症の代表的な病気として有名なのが「バセドウ病」です。1840年にドイツの医師「カール・フォン・バセドウ」によって発見され、その発見者の名前を取ってこのように名付けられました。
日本の医学はドイツ医学の流れを汲んでいるためこの国ではバセドウ病と呼ばれますが、ドイツ語圏以外ではこの病気の別の研究者であるイギリス人医師「グレーブス」の名にちなみ、「グレーブス病」と呼ばれたりもしています。バセドウ病は「甲状腺TOP」でも解説したように、年齢別の患者数で見ると20代、30代の発症率が全体の約半分を占めていて、さらに40代、50代の発症率がそれに続くように全体の3割を占めています。
男女比で見ると、男性1に対して女性が4ほどで、女性の方が発症する率が高い病気といえます。この病気になると疲れやすく、動悸、息切れが激しくなったり、指先が震えたり、眼球突出を起こしたりします。
バセドウ病の原因は、甲状腺に存在する甲状腺刺激ホルモンの受け取り口「レセプター」に対し「自己抗体」というものが発生し、この自己抗体がレセプターを過剰刺激することで甲状腺ホルモンが異常に分泌されるためといわれていますが、この自己抗体がなぜ発生するかは未だに謎で、バセドウ病の発症原因は完全には解明されていないのが現状です。しかしこのバセドウ病に対する治療薬や手術はしっかり確立されているので、不治の病というわけではありません。