甲状腺の働きを知る
人間以外の甲状腺の病気
ネコの甲状腺の病気
甲状腺があるのは私たち人間だけではありません。そのため甲状腺の病気を発症するのも人間だけではありません。身近な動物でいえばネコです。
10歳という、人間でいえば60歳に近い高齢のネコが、妙に動きが活発になって落ち着きが無くなったり、やたらと食欲がある割には体重が減少していたり、毛がボサボサで抜け毛が激しかったり、おう吐や下痢、水をひたすら飲もうとする「多渇症」等の症状が出ているネコは、甲状腺機能亢進症になっている可能性があります。
ですがこれら症状はネコが患う他の病気の症状と似ているため、甲状腺機能亢進症とは気づかない場合があります。例えば活動が活発になるのは心臓の疾患、食欲が増す、おう吐や下痢をするのは胃腸の疾患、抜け毛は肝臓の疾患、水を多く飲むのは腎臓の疾患にそれぞれ見られる、といった具合です。
また高齢に関わらずネコが活発に動き回ったり食欲が増したりといった事態を見ることによって、「元気になった」、「これだけ元気なのだから病気なんてしていないだろう」と飼い主が間違って思いこんでしまい、甲状腺機能亢進症になっていることに気づかないといったケースもあります。
しかし人間でさえも、この甲状腺機能亢進症は身体に害を及ぼし、放置していれば最悪死ぬことがあります。人間よりもさらに身体が小さいネコではその危険も増しますし、何よりネコとは会話による意思疎通が成り立たないので、言葉で病気を知ることもできません。幸いネコの場合も人間と同様に薬や手術による治療が可能なので、飼っているネコに何かしらの異常を感じたら、早めに医者に診てもらうことが大事といえるでしょう。