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甲状腺の働きを知る

副甲状腺と分泌されるホルモン

副甲状腺の役割

生物の器官には甲状腺だけでなく、「副甲状腺」というものも存在します。この副甲状腺は、甲状腺の左右の葉の後ろにあり、私たち人間には通常2対、計4個ずつ存在していますが、人間以外では3対や4対存在している種もあります。

大きさが米粒大ほどしかないこの小さな器官は、最初ロンドン動物園にいたインドサイから見つかり、その後1877年にスウェーデンのとある大学の学生が人間の身体から副甲状腺を見つけ、世界で最初の副甲状腺に関する論文を発表したといわれています。副甲状腺は甲状腺と同じように「副甲状腺ホルモン」というホルモンを分泌する内分泌器です。

ですがその性質や「副」甲状腺という名前にも関わらず、甲状腺との直接的な関係はありません。そのため副甲状腺は「上皮小体」とも呼ばれています。副甲状腺ホルモンの機能自体も甲状腺ホルモンとは全く異なり、甲状腺ホルモンが全身の新陳代謝の維持や促進を行うのに対し、副甲状腺ホルモンはカルシウムの調節という役割を持っています。

なお副甲状腺は、私たち人間の先祖が水中から陸上へとその生活環境を変えていった際、陸上生活において使用する必要の無くなった「エラ」が変化したものだということが、最近の研究で判明しました。現に副甲状腺は私たち人間を含む陸上で生活する脊椎動物しか持っておらず、水中にて生活する魚類にはありません。

というのも、魚類は生活に必要なカルシウムを、エラを通じて水中から補給することができるからです。そのためそれができない陸上で生活するにあたり、エラがカルシウムを生み出す器官へと変化した結果が副甲状腺であると考えられています。

甲状腺と分泌されるホルモン

副甲状腺と分泌されるホルモン

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